他人事じゃないよ

熊本、および九州地方での地震が大変なことになっています。
帰宅後野球中継を見ていたところ緊急地震速報が表示され、何事かと思ったら最大震度7という大きな地震が来ました。これだけでも驚いたのですが、まさかこれが前震で後により規模の大きい本震が来ることになるとは…。

今回の地震の特徴は、以下の様なものらしいです(ニュース報道などの受け売りです)。

  • 最初の地震で生じた大きな断層のズレによって他の断層もズレ始め、余震がかなりの回数になっていること

  • 震源が浅く、震央では被害が激しくなっていること

実は自分は中越地震(2004年10月)に被災したことがあります。当時は塾の授業中で、教室があっという間に停電して真っ暗になった(10月の終わりの18時位なので、日も沈んでいたかも)のを覚えています。中越地震も余震の回数がかなり多かったです。Wikipediaで調べてみたところ以下の記述がありました。

新潟県内では、本震発生後2時間の間に3回の震度6(弱が1回、強が2回)、地震発生日に計164回の有感地震、翌24日も計110回の有感地震を観測、その後も余震が続き、10月31日までの間に計600回、11月30日までの間に計825回の有感地震を計測した。
新潟県中越地震 - Wikipedia

いっぽう、今回の熊本地震もさっそくWikipediaの記事が作られ、余震回数に関する記述もなされておりました。

4月14日21時26分頃の地震以降、4月19日10時までに、震度1以上の地震(有感地震)は熊本県熊本地方、熊本県阿蘇地方、大分県西部、大分県中部において(※)603回観測された[50]。
熊本地震 (2016年) - Wikipedia

比較すると、中越地震は1週間ちょっとで600回、熊本地震は4日ちょっとで600回ですから、ペース的には熊本地震は2倍のペースで余震が来ていることになります。中越地震の際は、本震直後は1分に1回、しばらくは10分に1回やってくる余震に怯えながら車内での避難生活、家の片付けをしていた記憶があります。揺れるたびに家から飛び出すように避難したので、片付けは遅々として進みませんでした。これより多いペースとなると、想像を絶する恐ろしさだと思います。


また余震の多さから、本震で耐えた建造物が度重なる余震によりダメージが蓄積されて壊れるという事態も発生しているようです。これも大変恐ろしい話で、片付け中に余震に襲われ崩れた家の下敷きになるといった新たな被害が起きてしまうリスクがある。耐震性をうたった住宅の中には「複数回地震」を想定していないものも含まれるのでしょうか…?
被災した側の感覚としては「早く家を片付けたい」「車内よりは家の方がいい、横になって布団で寝たい」という感情にはどうしてもなってしまいます。車内からふと外を見ると家の電気が復旧していたのに気づいた時はどれだけ嬉しかったことか。まだ余震は収まっていませんでしたが、その日の夜は車内にいるよりもぐっすり眠れたのを覚えています。でも、異常なペースで余震が続いている現状をみると、より慎重になるべきかのかもしれません…。

車内泊が続くとエコノミークラス症候群が発生しやすくなる、というのも中越地震との共通点だと思います。足の悪いお年寄りなども多く被災されていると思いますが、可能ならば数時間に1回は少し身体を動かす(ストレッチや体操程度で良いと思います)、水を飲むなどが予防になるそうです。

場所的には遠く離れたところでの災害ですが、ひょんなことから人事とはどうしても思えないというお話でした。一刻も早く復興することを願っています。旅行に行ってみたいです。