Take me out the 後楽園

プレシーズンマッチの「オークランド・アスレチックスvs北海道日本ハムファイターズ」を見に行きました。チケットが運良く手に入り指定席を取れましたよ。

普段のNPBの試合とは違う雰囲気で野球の試合を見れたので、すごく新鮮な気分になりました。アスレチックスの攻撃のときには鳴り物の応援はなくなるので、観客全体が野球をじっくり見ている感じになりますね。バットが真芯でボールを捉えたときの乾いた破裂音のような響きは心地良いものです(詰まるとグシャッみたいな音しますよね)。

この日一番印象的だったのはアスレチックスの投手起用でした。いわゆるオープナーというやつで、昨シーズンからメジャーで流行りだした戦法らしい。わかりやすく言うと、いきなりリリーフピッチャーを先発として起用する感じですね(その後を1~2イニングで投手をとっかえひっかえする場合はブルペンデーと呼ぶらしいですね)。

オープナーってWikipediaの記事もできてるんですね。利点としては以下のようなものがあるようです。

  • スターター投手の年俸は高止まりしがちなので、資金力に乏しいチームは合っている
  • 強打者がゴロゴロいるメジャーの1~3番を相手に、良いリリーフをぶつけて失点リスクを減らせる

ブルペンデーだとピッチャーが次々変わるので打ちづらいだろうな~というのもありますね。現にファイターズのバッターは、次々に新しい投手が注ぎ込まれるブルペンデーのアスレチックス相手に完全に打ちあぐねているように見えました(一方のアスレチックスも金子弌大を打ちあぐねていましたが)。

ところで、アスレチックスのブルペンピッチャーって普通に強いですよね。当日の試合で投げたピッチャーの昨シーズンの成績を並べてみるとこんな感じ。

投手 登板 ERA H S WHIP K/BB 備考
リアム・ヘンドリックス 25 4.13 1 0 1.46 2.20 先発投手
ホアキム・ソリア 66 3.12 13 16 1.14 4.69 メジャー通算220S
ルー・トリビーノ 69 2.92 23 4 1.14 2.92 昨年メジャーデビュー
フェルナンド・ロドニー 68 3.36 7 25 1.46 2.19 メジャー通算325S
ライアン・バクター 54 2.75 16 0 1.19 2.73 LHP
ヤスメイロ・ペティット 74 3.00 16 0 1.01 4.22 93イニング投げた
ブレイク・トライネン 68 0.78 0 38 0.83 4.76 防御率0点台+30S以上+100奪三振(史上初)
フランキー・モンタス 13 3.88 0 0 1.46 2.05 本来は先発っぽい

特に奪三振能力の高いソリア(スローカーブ投げてたので好きになる)、トリビーノ、トライネンはすごいピッチャーだというのは素人目でも分かりました。トリビーノは157~8kmのフォーシームを投げまくってましたし、特にトライネンなんか150kmのカッターをボンボン投げてたようです。パワプロの世界です。MLBの選手名鑑で事前に情報を知ったり、現地で調べながら試合を見ることができたのもとても面白かったですね。

今季はメジャーもちょくちょく追っていきたいな。


この記事を書いている最中、イチローの現役引退のニュースが飛び込んできました。
自分の中でスーパースターといえば、イチローでした。そしてこれからも。
屋根ができる前の西武ドームで、生のイチローを見た日を忘れることはありません。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。