イトーヨーカドー丸大長岡店 閉店に寄せて

自分の地元の大型スーパーである「イトーヨーカドー丸大長岡店」が2月11日をもって閉店を迎えた。閉店のニュースそのものは昨年の秋くらいから耳にしてはいたけれど、いざ閉店となるとすこしさみしい気持ちになってしまう。

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また、この閉店をもって、かつて長岡駅前の東西両側に存在した大型スーパーは2店舗すべて閉店してしまったこととなる(東口: ダイエー/2005年閉店, 大手口: イトーヨーカドー/2019年閉店)。これは大きな変動だと思っている。駅ビルに食料品などの専門店は入っているものの、「ショッピングをしに駅前に向かう」という習慣は確実に過去のものとなるだろう。

この駅前のイトーヨーカドーを巡る思い出は、高校時代が印象深い。当時すでに東口のダイエーが閉店しており、跡地の建物にもまだテナントが入りきっていなかったため(今でも入りきっているとは言えないような…)、駅前で買い物となるとイトーヨーカドーに行くことが多かった。部活の物品の買い出しや、衣服、文房具などを買っていたような気がする。もっとも、文房具は途中から駅ビル内の無印良品に頼るようになっていたが。1階のミスタードーナツもよく足を運んでいた(店舗は狭かった)。

より記憶に新しいのは前職の時だと思う。当時はバス通勤のため長岡駅を経て通勤しており、仕事中に口をつける飲み物などを買うために地下1階の食品売り場に行くことが多かった。思い出せば、当時昼食のために地下1階のフードコードへ行ったとき、そこのスペースが狭く、清掃が行き届いておらず、店舗も1つか2つしかなく、おまけに冷水機の水が温くて辟易した記憶がある(確か4~5年前)。「そのうちここは潰れるのではないか」と思っていたが、現実になってしまった。今考えたら上層階のファミリーレストランで食事をとったほうが良かったのだが。

幸い跡地には商業施設の出店計画があるそうだが、今年の秋開店見込みとのことらしい。それまで、駅前には巨大な空きテナントのビルがそびえ立つこととなる。跡地のビルをまるごと1つの店舗にするのではなく、ビル内の一部に複数の店舗が分割して出店する形式になるのではないか、と個人的には予測している。東口のダイエー跡地と同じ、なんだかよく分からない中途半端な存在になってしまわないかと悲観的な見立てをしてしまった。いずれにしても、開店が長引けば長引くほど駅前から人が離れていくだろう。

イトーヨーカドーの一番古い記憶は、学校が夏休みや冬休みの日にまだ足腰の自由が利いた祖母に連れられ、バスで長岡駅に行き、イトーヨーカドーで買い物をして、上層階のレストランで食事をして帰るという思い出だ。今からは下手すると20年以上前のことになる。実家に帰って祖母の顔を見たら、当時の記憶がより鮮明に思い出されるかもしれない。

そういえば、こちらに越してきてからは西友やイオンばかりで、イトーヨーカドー(セブン&アイ)に入ったことがあまりなかった気がする。今後自分の人生からイトーヨーカドーは消えてしまうのだろうか?