ビジネスパーソン(笑)の必須スキルが欠けているかもしれない話

年齢の10の位が変わってはや数ヶ月、自分の会社の上司から昇進の話が(また)持ち出された。「なる気はある?」みたいな聞かれ方である。それなりに評価されている(ありがたい)ということなのか、時を経るたびに話に具体性が増してきているような気がしている。

ただ、今すぐに上の立場になれるかと言われるとそうでもないらしい。やっぱり「もうちょっと」なところもあるみたい。特に最近言われるようになったのが「問題に対して解決策や自分の考えを示せるようになる」スキルが重要であるということ。

例えば、ある問い合わせがあったとする。このときには、問い合わせのあった機能に対して仕様書やソースコード、データベースの登録内容などを調べて、問い合わせの発端となった原因はどこにあるのか、というのを突き詰めていくことになる。このとき、調査結果(xxxだからこうなった)だけでなく「問い合わせ元は〇〇と考えてる(■■がしたい)だろうから、こんな答え方や提案をするといいのでは?」と言えるようになること。こういったスキルのことではないかと解釈している。

よく自己啓発的な書籍やWebサイトに書いてある「問題解決能力」といった言葉が近いのかな?と思うが、これがすごく苦手だ。課題を見つけて解決までの道筋を立てたり、時に他人と考えや意見をぶつけてより高い領域に昇華させていくことが不得手に感じているし、うまくいかない(いかなかった)ことが多い*1。課題や問題を前すると頭が真っ白になってしまうし、他人との衝突(というかコミュニケーション全般)を避けがちな傾向にあると思う。

仕事以外でも、昔から「総合的学習の時間」に何をやったら良いかが分からなかったり、夏休みの宿題の自由研究や大学の卒論、宿泊を伴うような旅行の計画や遊びの企画まで、興味を抱くまではいいとしても、実現までの道筋がどうも見えてこない。こんな経験は枚挙に暇がない。

「大人の問題解決能力を養えないままここまで来てしまった」という感じだろうか。なかなかショッキングだし、自分が嫌になる。少し前なら押し寄せる不安に負けて、誰かに愚痴って陰気をばらまいていたかもしれない。自分の中のスパルタ監督が怒鳴り声を上げ、脳みそと身体が萎縮して胃腸がキリキリ痛みだすことになったかもしれない。

ところが、今はあっけらかんとしている自分もいて、「ま、来年の目標にすればいいだろう」と考えられている。こんな楽観視で大丈夫なの?とも思うけど、メンタル状態は比較的安定しているのだろうと思った。このことについては、自分を褒めてあげようと思う。

*1:あるいは、うまく行った経験があるかもしれないが、忘れている。成功体験を忘れやすい損な性分だ