最近はテレビやYouTubeで過去の「名試合を振り返る」なんて趣旨の番組をよく見るようになりました。多くの人の思い出に残る試合ってのはいいものです。
自分の場合は、まだ小さい頃に連れて行ってもらった西武ドーム*1の試合が特に記憶に残っています。野球場で見る生の試合は、いつもテレビで見ている巨人戦と違った独特の雰囲気があり、夏休みのいい思い出になりました。この日だけは夏休みの絵日記の宿題が捗ったものです。今でも実家に帰るとドミンゴ・マルティネス(マルちゃん)のうちわや、前の席の方が「ボク、ボールあげるよ」と譲ってくれたサインボールなんかが残っています。
幼き頃の記憶をたどると、(マルちゃんがが在籍していた)1998年のオリックス戦と、1999年のダイエー戦と連れて行ってもらったのは確かですが、正確には何月何日の試合で、スタメンは誰だったのでしょうか?ちょっと興味が湧いてきたので詳しく調べてみることにしました。より記憶のはっきりしている、1999年の西武vsダイエーの試合を思い起こしてみます。
といってもあれから20年経ってしまっていますので、覚えていることも断片的です。
そうしたら、なんと当時の公式戦の記録をまるごと書き留めているWebサイトを見つけ、「これかな?」という試合を見つけることができました。インターネットの世界は広い!なんと西口ー工藤という両エース揃い踏み、かつスコアも1-0という手に汗握る試合でした。
<福岡ダイエーホークス>
監督: 王 貞治
先発: 工藤 公康
打順 | 守備 | 選手名 |
---|---|---|
1 | (二) | 浜名 千広 |
2 | (中) | 柴原 洋 |
3 | (指) | 吉永 幸一郎 |
4 | (三) | 小久保 裕紀 |
5 | (捕) | 城島 健司 |
6 | (一) | 松中 信彦 |
7 | (右) | 秋山 幸二 |
8 | (左) | 村松 有人 |
9 | (遊) | 井口 忠仁 |
監督経験者が4人いる、ダイエーホークスの黄金期を感じるメンバーですね。この年のパ・リーグを制するチームですが、この日もエース工藤をぶつけてきました。何気に首位ダイエー+2位西武の首位攻防戦の重要なカードだったようで、前の試合も若田部健一x松坂大輔という豪華な先発の投合となっていたようです。
<西武ライオンズ>
監督: 東尾 修
先発: 西口 文也
打順 | 守備 | 選手名 |
---|---|---|
1 | (指) | 赤田 将吾 |
2 | (中) | 大友 進 |
3 | (遊) | 松井 稼頭央 |
4 | (三) | 鈴木 健 |
5 | (一) | 高木 大成 |
6 | (左) | 平塚 克洋 |
7 | (右) | 垣内 哲也 |
8 | (捕) | 伊東 勤 |
9 | (二) | 高木 浩之 |
こちらも負けず劣らず。この時期のパ・リーグはまだまだ西武が強かった。赤田、松井、高木浩之と西武の球団の首脳部に入っていらしゃる方が多い印象がありますね。でも当時の少年であった自分が知っていたのは両軍合わせて松井稼頭央だけであったような記憶が…。両軍のスタメンにマリーンズの前監督・元監督がいるってのも面白いです。不思議な縁だ。
試合は1回裏の1点を守りきり西武が勝利。西口は11奪三振の大活躍でした。この打線相手に完封した西口はまさに全盛期と言えます(この年は14勝10敗)。一方の工藤も6回1失点で踏ん張りましたが、打線の援護には恵まれず(2番手は吉田修司)。ですがこのシーズンは負けず劣らずの全盛期で、ダイエー優勝+日本一の原動力として奮戦。11勝7敗で最多奪三振&最優秀防御率&MVPを受賞しています。*4
なお、上記のサイトからこれだけは確かめられませんでしたが
試合終盤、ダイエーの選手があわやホームランという大飛球
この日の試合で色々調べるとなんとハイライト映像の動画が上がっており(あまり大きな声では言えませんが、歴史的価値はあるかな?)、大飛球を打った選手は吉永幸一郎であることがわかりました。なんだか長年の謎が解けた気がします。「細かすぎて伝わらない」より前に本物を目の当たりにしてたんやなぁ。
そしてこの試合のちょうど20年後くらいに、再び西武ドームで家族揃って試合が見れたのは本当に不思議な縁でした。しかもカードもライオンズxホークスで、同じく首位攻防戦でした。打って変わって試合は打撃戦でしたが…。まぁホームランが飛び交って面白かったので、ヨシ!
しかし思わぬところで記録が見つかるものです。自分が見に行った試合もなるべく記録に残しておいたほうが良いなぁと思いました。今年も観戦に行けた試合はブログに残しておくようにしますので、楽しみにしていただければと思います。夏には見に行きたいな!