野球場は席に座ったまま冷えたビールが飲めるのが醍醐味であります。キンキンのビールにはやや肌寒い季節となったものの、各球場の入場人数制限も緩和されてきています。
そろそろ「売り子さんのビール」が恋しくなってきたというものです。
果てしなく青い空*1、あたたかな陽の光*2に金色のビールカップが輝く*3、そんな思い出を振り返っていきたいと思います。
【目次】
一人目 所沢 Yちゃん
招待券を握りしめオープン戦を所沢の屋外だか屋内だか分からん球場まで足を運んだ時のことです。オープン戦という時期を考えるとやや肌寒さが残ります。
そんな中特に考えなしに通りがかった売り子さんからビールを購入。隣りにいた悪い連れが「某声優に似ている」と良からぬ考えを口にしたところから推し活動がスタートしました。試合は郭俊麟が炎上して所沢が負けました。
ひとたび顔を覚えてもらうとくだらない世間話をしてくれたりする、活発な今風の子でした。もっとも「この球場は暑すぎる」という話が殆どを占めていたような気もします。重い装備を背負って観客席の階段を上り下りするのはかなりの重労働です。苦労には思わず頭が下がります。
彼女には2シーズンくらいお世話になったと思います。いろんな試合でビールを買いました。野上が炎上した試合、野上が完封した試合などが思い出深いです。球場にもう一つの楽しみを見つけた気がしました。
最後は「就職する」とのことで、彼女は球場を去りました。売り子さんには大学生や専門学生のアルバイトが一番多いものと思われますので、おおよそ2~3年で学校を卒業し定職に就くとアルバイトはおしまいになるのでしょう。ついでに牧田、野上、菊池雄星、浅村、秋山、炭谷らも去っていきました。
今どうしているかは、分かりません。幸せに生きていればいいと思います。
そういえば、「この球場(所沢)はおかしな人が多い」*4と教えてくれたのも彼女でした。私達は平然と彼女たちからビールを買っていますが、裏では厄介、キモい客扱いされていたのかもしれないと考えると一抹の恐怖を感じます。なんと罪深い生き物なのでしょうか。
二人目 幕張 Kちゃん
先述のYちゃんの引退後に抜け殻になっていた私(とその悪い仲間たち)は新天地を求めて山から海へと下りていきます。そんな中またもやオープン戦でチャーミングな売り子さんに出会うことができました。5人掛けのボックス席でその子相手のみで総計10杯近く注文するハマりっぷりです。本当に気持ち悪い。
話を聞くと彼女は今年からバイトを始めた、いわばルーキーとのことでした。学校の卒業までの猶予を考えると少なくとも来年までは推せると踏んだ我々は2時間近くかけて千葉の奥地まで足繁く通うこととなったのでした。
自分の姿を見つけると「あっ!」といった表情で喜んでやって来る、そんな姿が印象的でした。試合の終わり際には「まだ買います?」とわざわざ話しかけてくれるくらいホスピタリティに富んでいました。きっと私の他にもご贔屓さんがいらっしゃったのかもしれませんね。
幸せな時間は長くは続きませんでした。まさかの1年で引退。惜しまれます。
「今年で辞めます」と彼女が口にした瞬間、私の横にいた連れは手が震え過呼吸になっていました。彼の心身に起きた諸症状は豊崎愛生打線に入れたかもしれません。
よくある質問コーナー
Twitterのフォロワーからよく聞かれるのでまとめました(随時更新)。
売り子って何なん?
分かりません。でもいたほうがいいと思います。
キャバと変わんなくね?
いわゆる「樽買い」行為*5を行い話す時間を稼ぐ年配の男性、お釣りはいらないよと万札を渡す年配の男性などの話を聞くに、構図は似ていると思いました。
だからこそ、キャバには行くまいと思っています。
売り子さんに恋していた?
年齢差を考えると10歳近く差がありますし、会ってちょっと話したい以上のものはありませんでした。世間話程度が健全なのかなぁと思っています。ジェネレーションギャップ的なものはある*6と思いますし、あまり合致する話題もないでしょう。
売り子さんに恋しちゃったらどうする?
NO CHAAAAAAAAAAAAAAAAANCE!!!!
NO CHANCE IN HELL!!!!!!!!!!!
ありえません。現実と野球の試合を見ましょう。
今後の推しの予定は?
しないと思います。他にやるべきことがあるのではないか。
なんでこんな記事書いたの?
これを見て俺も書かなきゃな…と思った。