サボりたい社会人の働き方とは?

昨年の秋くらいからなんとなく「自分と仕事のありかた」について考えることが多くなった気がする(暇だったのか?)。これからの時代にどうやって金を稼ぎ、どのように暮らし、そしてジジイになるまで生きていくのか。

まあ一人でウンウン唸ったところで結論なんか出ようがないんだけど、一つ気づいたことは「あまり仕事で偉くなりたくねえな」ということである。要するに「カンリショク」とか「マネージャー」という役職が現実的なものとなってくるということだが、これが嫌でしょうがないということに気づいた。

だいいち責任は増しているのに給料が対して上がらないじゃないか*1。2倍くらい札束を積んでから話してほしいし、できれば放っておいてほしい。怒られない程度に仕事はするつもりだし。あまり他人に関心を持てない性格なので、悩むのは自分のことだけにしておきたいのだ。若くてよくわからない後輩社員のことに頭を使うリソースはない(多分脳のメモリが256MBくらいしかないんだと思う)。

しかも「有り余るほどの金を稼ぎたい」という思いが薄い。iPadだったり新しいスーツだったり欲しいものはまぁまぁあるけど、今の収入でも生活に困窮しているわけでもないし、口座の残高は目減りしていないし。これ以上稼ぐモチベーションは実はあまりない。何故か毎年のように上がり続ける税金と保険料分だけをカバーできればいいかなと思っている。

とにかく、今より苦しい思いをして月曜から金曜働くのは嫌だ。俺はほどほどに働いてたまに休んで、月に1回は回転寿司に行って、ビッグカメラの小さいウィスキーでうっすいハイボールを作って、YouTubeやアマプラを見て夜ふかしする。横に恋人でもいたら言うことはない。それが幸せだと思う。

無理にそれを崩してまで稼げるお金っていくらになるのよ?

たかだか数万円/月だけだったら、じゃあ現状維持でいいやと思う。まあ「立派な社会人」としては褒められた考えではないんだろうな。社長に同じことを喋ったら苦笑いされるだろうし、合コンで口走ったら「なんて情けない男」と思われて、LINEをブロックされて終わりだ。

稼いでなんぼ、成長してなんぼ、変化してなんぼという考えを持っている人は多い。エンジニア界隈とか、意識の高さが勝どきのタワマンを突破しているような人たちとか。そういう人たちはSNSでも声がデカい。Twitterという意識の低いSNSでさえ散見される。お前とTwitterするの息苦しいよ…。

さっきの合コンの例のように、どうしても上昇志向のホモソーシャル、マッチョイズム的価値観は未だに根強いのだ。さっきから意識低い話を終止している俺でさえ抜けきれない。だからこそたまに「これでいいのか?」と悩むし、胃は痛むし、よりによって土日に腹を壊す*2

でも、そんな意識の低い考えがもうちょっと大きな声で言えるようになるといいなと思う。「さとり世代」と言われる若い人たちは、意外と同じことを考えている人が多いんじゃないかな。

ゆるく、ほどほどでいいじゃないですか。

そういう生き方でもホームレスになったり餓死しないような社会のほうが、きっと生きやすいんじゃないですか?とりあえず週に40時間くらい働いておけば老後の衣食住に気を揉まなくてもよいって、素敵だと思いますけど*3

日本より競争社会が激しいと言われる韓国で、もっとゆるい考え方をしている人のエッセイを読んだことがある。「え、こんなにゆるゆるで路頭に迷ったりしないの?」と少しばかり首を傾げるくらいだった。真面目でカチカチに固まった頭をほぐすくらいの効能はあるから、ここでおすすめしておきます。

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振り返ってみたが金曜深夜に書く内容のエントリではなかったね。

*1:弊社の話です

*2:過敏性腸症候群?近いうちにかかりつけ医に相談します

*3:通勤で通る駅のコンコースに、少し良い身なりをしたホームレスのおじいさんを見かけるようになってから、なんだか老後の生活がリアルな恐怖感を持って襲いかかってくる