この日はどちらかというか試合結果というより、一人の選手に夢中にさせられてしまいました。
7月にマリーンズに途中加入した、レオニス・マーティンです。
通称・私の終電を救った男。
上記はSluggerのメジャーリーグ選手名鑑の写真です。なぜこの選手はメジャーリーグの名鑑に載っているのか？それは彼がバリバリのメジャーリーガーだったからに他なりません。彼は今シーズンの開幕時にクリーブランド・インディアンスのロースター(≒一軍枠)におり、なんだったら開幕戦まで出場していた選手です。*1。
そんな選手が、なぜマリーンズにやってきたのか？しかもシーズン途中に！驚きの連続です。いくらインディアンスをリリースされたからといって、つい近日までメジャーで戦っていた選手が、近年新規の外国人補強を外しまくっているマリーンズに来るものなのでしょうか。正直球団公式Youtubeが練習風景をアップロード*2するまでは、本当に来日してるのか？と不安になっていました。
そんなマーティンが2番・ライトで先発出場しました。最初の2打席は三振→三振と、何やら嫌な予感がします。確かにアメリカでもパンチ力こそありましたが打率は.250がせいぜい、どちらかというと俊足・強肩・外野守備が評価されている選手であり、変化球主体の日本の投手相手には苦戦するのではないか、という不安が的中したように感じました。
すると5回の表、鋭い当たりを何度も食らいながら(なんとか)1失点に抑えていた先発・佐々木千隼から茂木がライトへ強烈なライナーを放ちます。これをマーティンがエラー(しかも後逸)し、茂木は三塁まで到達してしまいます。ディフェンスに定評のある選手ではなかった疑惑が浮上。やっぱりロッテは助っ人の発掘が苦手なのでは…？佐々木もその後に連打を食らい、試合をひっくり返されてしまいました。
ところが、ここからマーティンがメジャーリーガーの矜持を見せてくれました。7番・和田恋(巨人から移籍して出場機会が増えてよかった)のライト前ヒットを捕球するとノーステップで本塁送球。ノビがありかつ正確な返球がキャッチャーミットに収まり、本塁に突っ込んだランナーをアウトにしたのです。しかもこのレーザービーム、前日も炸裂していたので二夜連続の補殺。これは是非パ・リーグTVの動画を御覧いただきたいです。
6回裏の打席ではブセニッツのチェンジアップをしっかり捉え勝ち越しタイムリーを放ち、来日初安打・初打点を決めるなどエラーの取り返しをきっちり行ってくれました。試合の中でアジャストしてきたのでしょうか？やっぱりメジャーリーガーだ。CLEならクルーバーが欲しかったとか言うんじゃなかったぜ。バウアーはTwitterが炎上しそうだから勘弁な
この勢いに乗じて、マリーンズは松永→唐川と必勝パターンに繋ぎます。ところが8回裏に浅村から2ランホームランを被弾し、再びリードを許す展開となってしまいました。この試合は本当にシーソーゲームで、試合を見ている側からすればとてもエキサイティングなゲームであったと思います。
4時間に迫る試合時間、終電が気になりだす*3シーソーゲームに決着をつけたのもマーティンでした。
代打清田のタイムリーで同点となった後のこのホームランで、マリーンズが8回裏に2点を勝ち越すことに成功。これにより自分の終電の安全も確保されました(それでも球場を出たのが21時過ぎ、帰りは23時半でしたが…)。
このホームラン、マリンの逆方向に打ち込んだというのでも十分すごいのですが、このときの球場上空はレフトからライト方向に8～10mの風が吹いており(マリンでは普通の風速ではありますが)、レフト方向の打球はすべて逆風となってしまう中でのホームランでした。これには度肝を抜かれました。この逆風でレフトに引っ張る右の強打者は軒並みフライが伸びなかったというのに(浅村のホームランだけ、少し弾道が低かったのが功を奏したのだろうか)。
マーティンは昨日の試合(7/30)でもホームランを打っているので、4試合で2本塁打ということになります。上に挙げた選手名鑑で「バレル率*4が優秀」と書いてありますが、ひょっとしたらホームランラグーンのついたマリンでの試合を重ねるにつれ長打を連発するかもしれませんね。好守・強肩もあまりマリーンズにはいなかったタイプではあるので、今後も注視していきたいですね。
楽しみな選手が増えました。ただし自分がユニフォームを買う選手は調子を落とす事が多いので、当分購入は控えます…。
*1:しかも1番・センターでスタメン https://www.mlb.com/gameday/indians-vs-twins/2019/03/28/566962
*2:https://www.youtube.com/watch?v=JlB8ybKfTKI
*3:17時試合開始なのに…
*4:フライボールレボリューションで登場した概念。バットの芯をバレルと呼ぶらしく、まぁ要するに長打が出やすいスイングができているということでしょうか
